男塾の描写練習をしていきます。
ツッコミ歓迎コメント歓迎
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「お仕事に行ってくるわね、十蔵ちゃん」
「おう」
冷凍庫のアイスバーをかじりながら十蔵はふと、母の仕事が何であったか知らないのに気づいた。
父親は和室で剣の手入れをしている、気まぐれに尋ねてみることにした。
「お袋仕事行ったぜ」
「ああ」
父親はうっとりと剣の鋼地に見入っている。返事は適当に十蔵へ投げられる。
いつもの事なので十蔵も怒りはしない。自分もバイクの手入れをしている際にはそんなものだった。
「なあ、お袋って何の仕事してんだ」
「あ?」
「パートだよ、レジ打ちか?」
母親がレジを打っているのを想像し、十蔵はめまいを覚える。自分ならそのレジには並ばない。
信じられないようなエラーを起こしてあら、とか言っている母の姿は容易に想像できた。
「しらねえ」
「あ?」
今度は十蔵が聞き返す番だった。
「知らねえって言ってんだ」
「てめぇはほんとにどうしようもねえ親父だよ」
父親は意味がわからないようだった。十蔵はこれで赤石家イチの常識人である。
「おう」
冷凍庫のアイスバーをかじりながら十蔵はふと、母の仕事が何であったか知らないのに気づいた。
父親は和室で剣の手入れをしている、気まぐれに尋ねてみることにした。
「お袋仕事行ったぜ」
「ああ」
父親はうっとりと剣の鋼地に見入っている。返事は適当に十蔵へ投げられる。
いつもの事なので十蔵も怒りはしない。自分もバイクの手入れをしている際にはそんなものだった。
「なあ、お袋って何の仕事してんだ」
「あ?」
「パートだよ、レジ打ちか?」
母親がレジを打っているのを想像し、十蔵はめまいを覚える。自分ならそのレジには並ばない。
信じられないようなエラーを起こしてあら、とか言っている母の姿は容易に想像できた。
「しらねえ」
「あ?」
今度は十蔵が聞き返す番だった。
「知らねえって言ってんだ」
「てめぇはほんとにどうしようもねえ親父だよ」
父親は意味がわからないようだった。十蔵はこれで赤石家イチの常識人である。
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