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男塾の描写練習をしていきます。 ツッコミ歓迎コメント歓迎
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「なぁ、知っとるか。腹が減ってどうにもならん時に、ふところへ何かあったかいものを入れれば多少おさまるらしいぞ」


そこで富樫達はみな手近な石ころをひろい、十分にあたためてから懐へしまいこむ。

「あれが懐石のはじまりでござる」
「民明書房か?雷電」
雷電は睫毛をふさりとさせて、
「ふふふ」

笑った。
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富樫は父のことをあまり覚えていない。
というのも幼い頃に既に死んでいたからだ。
母が泣いていたかどうかも覚えていない。
というのも同じ頃に死んでいたからだ。

富樫の幼い頃の記憶といえば、ほとんどが兄のもの。
立派な兄だった。
あえるものなら、会いたいと思った。

リャーリャーキュルキュル、
リャーリャーキュルキュル、
「源次、元気にしとるか」

極楽鳥が静かに羽ばたいた。
伊達の浅い眠りを、月明かりに見た桃は呟いた。
「お前の夜は俺が守る、お前はただ眠ったらいい」

伊達の息遣いはやすらいでいる。
桃が剣舞をやっている、
すみずみまで力みなぎる動作は美しい。

富樫がほっとため息をついた。
「しっかし桃ってなァ、なんでも出来るのう」
隣の虎丸も頷く。
「そうじゃのう」
「ああいうのを天が二物を与えるちゅうんじゃ」

田沢が博学なところを見せた。

「ほぉん、おめぇは物知りじゃのう」
「わしらには、なんもねぇなぁ」

田沢は胸を張った。
「馬鹿、わしらにもちゃんとさずかっとるぜ」
「何を?」
「何をじゃ?」

田沢がニヤリとした。
「――腰にイチモツ、ぶら下げとるだろが」
三人大いに笑う。
虎丸が言い出した。
「そ、そんなら、女はかわいそうじゃな。イチモツなくって」

富樫がやらしい笑みを浮かべた。

「馬ぁ鹿、女ァすげぇぞ、イチモツどころじゃねぇ、まん―――」
「そこまで!」


飛燕の教育的指導。
桃の秘書官はため息をついた。
「どうしたの?」
「あのね、剣総理…」




私服が少しダサいの、秘書官はためらいがちに言った。
ワニの笑うポロシャツはサーモンピンク。

「………剣総理なら、あり、かな?」
「あり…だと思いたい…」
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