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伊達は夏が嫌いだった。


穴蔵を上から白々しく照り付ける太陽が嫌いで、
確保した食べ物を腐らせる温度が嫌いで、
得体の知れないカビを撒き散らす湿度が嫌いで、



何より世界に生き生きとみちみちる命の明るさが嫌いだった。
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富樫がパソコンを覚えると言い出して、なにやらわっしょいわっしょいやっている。

桃はそれを側に寄って見ながら口を出している、
「そこでクリック」
「そうだ、それを引っ張っていく…それがドラァグ」



ちゅ





桃の唇が富樫の唇へ、先触れなく重なった。
「……あ?」
「いや、うん、……まうすとぅ、まうす」



なんちゃって
桃が笑って紫陽花が咲いた
太陽が似合う傷面の学帽野郎に恋をした。
汗くさくてやかましくてがさつで、
弱くて、
なのにとんでもなく強い。

「富樫、お前が好きだ」
「いきなりなんじゃ、飛燕」

「犬とて毎日しつければ主人を覚える。お前にわからせてやろうと思って」



「想いはわからせるものではなく、伝えるものでござるよ」
「そうだな、雷電の言う通りだ」
「おお、わかってくれるかJ」
「わかるとも、スポーツマンシップだ」
飛燕の指はそれはそれは美しい。
もちろん華奢な手首から、手全体の骨格まで計算しつくされた作り物のように繊細に仕上がっていて美しいのだが、さらに輪をかけて指が美しい。
その指で命を救い、また奪う。
日本人のカラオケ好きは情報として知ってはいたものの、Jはその熱気にただただ気圧されていた。
狭くて空気の悪いカラオケボックスの中では男達が熱心に歌本のページをめくり、入力し、音程の調整をたくみに行っている。

「Jよ、何歌うんじゃ」
松尾がにこにこ尋ねてきた。
「お、オレは遠慮しておく」



そんなこと許されるわけもないのだ。
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