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男塾の描写練習をしていきます。 ツッコミ歓迎コメント歓迎
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「してもいいか?」
「…しゃあねぇなぁ…」
「嬉しいぜ」
「チェッ」


こんな桃富樫に果てしなく萌える。
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「一度でいいから、キスマークをつけたいんだ」
朝食時に何を言い出すのだこの男は。富樫はよそいかけていた桃のドンブリから飯をこそぎおとす。
「なんだ、少なくするなよ。お前の飯はうまいんだから」
「朝からボケてんじゃねえ」

舌打ちしながら富樫がドンブリを差し出した。と、その手首を桃がつかみ、ひきよせ、
ちょうど脈がこんこんと打つ手首へ吸い付いた。

チュウ、
鼠鳴きひとつ。ドンブリが桃の手に渡った時には、既に富樫の内手首にはうっすらと赤く痕がついている。

「あんがい綺麗についたな」
桃は嬉しい。
桃さんはわたしに、
「内緒だけどな、昔俺はお前のじいさんの大事な人になりたかったのさ」
そう言った。
「じいちゃんは桃さんのこと、大事だと思うな」
桃さんは嬉しそうにわたしの頭を撫でる、
「ありがとうな」
「うん、じいちゃんは桃さんも、虎じいさんも、おみとさんも、それから赤石のおじさんも大事だよ」

桃さんは顔を少し曇らせた。
わたしは急に気持ちが沈んだ。
金曜日は映画日和。
午後十一時を過ぎたころにはクライマックス、
お定まりのヒーローヒロインのキス。
「………」
桃は少し、顔を赤くした。富樫から身体を少し少し離す。
「な、なんじゃい桃」
「いや…なんでもないさ」
桃の声は歯切れが悪い。
富樫はなんだか居心地が悪い。

「その、……ああしたら気持ちがいいだろうなと思ってな」
「………言うなよ……」

ますます空気は重くなった。
つまみの裂けるチーズを指にぶら下げ、桃は何気なく言った。
「そうだ、伊達もこうして裂けたら増えるのに」
「増やすな」
「子供時代と、親分時代と、チンピラ時代と、もちろん塾生時代も」
「増やすな」
「揃って桃って呼ばれたら嬉しいんだが」
「増やすな」
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