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男塾の描写練習をしていきます。 ツッコミ歓迎コメント歓迎
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羅刹は痛みを愛している。
痛みは羅刹の友でも敵でもあった。

危険を知らせ、命のふるえの声を羅刹に教える友である。
痛みがあればこそ生きてもいるし、
痛みがわかればこそ正気である、
羅刹は痛みを愛している。
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伊達に伊達臣人という名前が宿る前、
伊達はどこにもいなかった。

誰も伊達を呼ばないし、誰も伊達を知らないから。
信者がたった一人きりの宗教のように。
伊達はどこにもいなかった。

誰かに名前を強く呼ばれたいと願うのは、誰かに一度でも名前を呼ばれてからで、
今誰にも知られていない少年の伊達は、そんな事すら思わずに夜を歩いている。
0503
23:56

伊達は携帯電話を手にとった。

23:58
携帯電話の電源を切る

0504
0:00になったろうか
電源を切ってしまったからわからな





携帯電話が鳴り始めた
ディスプレイには

【桃】

こうなりゃなんでもありだなてめぇは、伊達は小さく呟いた。
富樫の傷はほまれ
伊達の傷は恥部
その対比がわかっているのが伊達で、
わかっていないのが富樫

ときおり昔を懐かしんで傷をなぜるのが富樫
ときおり息を乱して傷へ爪を立てるのが伊達
伊達の周りに砂糖菓子をいくつも並べたいな、と桃は思っている。
今まで苦しい辛い厳しい事ばかりで満たされぬ男だったから、せめて甘く眩しい柔らかいもので囲んでやりたいと考えていた。
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