忍者ブログ
男塾の描写練習をしていきます。 ツッコミ歓迎コメント歓迎
* admin *
[40]  [41]  [42]  [43]  [44]  [45]  [46]  [47]  [48]  [49]  [50
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

「てめぇの作る飯はまぁまぁ不味かねぇ」
「……」

富樫の胸に走ったのは、
嬉しい、
であった。
PR
「おう、おかえり」

富樫の声に赤石は目を見開いた。耳もついでに疑う。

「……おう」

帰ってきた人間にはおかえり、ごく当たり前のそれが何故だか不似合いでおかしく、そして胸を打った。

明日はただいまと言うべきだろうか。
「桃、今日飯何にすっか」
スーパーを歩きながら富樫。
「俺はなんでもいいよ、お前の飯なら」
「へへ」
「ふふ」





「あ、ももーろにすっか」
「も?」
「ほら、ももーろ」

富樫が取り上げた精肉パックには、
モモ一口と書いてあった。
「お前と言うやつは…!」

きゅん。
風に全て浚われて、桃の声は富樫へ届かない。

そのうち、富樫が風の向こうで背を向けた。歩き去る。



恐ろしい夢だ。
富樫が優しく俺の名前を呼んで、
ひどく幸せそうにしている。
ああ、いい夢だ。



「桃」
「……ううん」
ついいつもの癖で声をかけてしまい、富樫は後悔した。桃は寝ていたらしい、用らしい用はない。

「悪い、たいしたことじゃねぇんだ」
「富樫」
桃は富樫の頬に触れる。その眼差しに富樫はたじろぐ。
「夢見てたんか?」

「今見ている」

わけのわからない富樫を後目、桃は微笑んだ。
BACK NEXT
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
フリーエリア
最新CM
最新記事
最新TB
プロフィール
HN:
1010
性別:
非公開
バーコード
ブログ内検索
忍者ブログ // [PR]

template ゆきぱんだ  //  Copyright: 男塾練習ノート All Rights Reserved