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「おっ、富樫、小便か?」
「ああ」
「わしも」



二人連れだって野小便。合体!などとかわいいおふざけが始まる。








「まっ、わしのがデケェな」

第一次ちんこ大戦勃発。
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「愛してるぞ、伊達」



かぽーん。


「………出ていけ、湯気が逃げる」
「ああ、後でな」


「桃様!いきなり風呂場に入らないで下さい!私が叱られます!」
仏頂面が悲鳴を上げた。
「フフッ、うっかりしていたな。すまん」


うっかりなわけあるかぁ!仏頂面は叫ぶ寸前であった。
「少し黙れ」
伊達の物言いは、虎丸の口を封じるのに十分過ぎる静かさと、誠意があった。
黙り込んだ虎丸は逃げ場が無さそうに視線を泳がせ、真面目に虎丸へ視線をやる伊達に泳ぎつく。
腹立たしい程の男前には、からかい一つない。正直にまっすぐに見つめてくるのは伊達の常だ、しかしこれほど率直に感情をぶつけられると虎丸、困る。

「わし、その」
「いい。……」


伊達の腕が虎丸を抱いた。
きっと前を見る富樫は素敵だ、美貌の飛燕が思わず見惚れた。
前を見る富樫の世界には富樫だけ、その決然とした様は素敵だ。


しかしひとたびその緊迫がとけるとたちまち間抜けでお茶目、二枚目まであともう少しな笑顔。

素敵だ、
素敵、
富樫、富樫、



「富樫、今なら咎めない。私を抱き締めろ」
「な、なんじゃそりゃ!」
つゆ知らず。


張り出した傘同士が、恋しい二人の邪魔になる。


「だからといっても、傘を忘れていい訳じゃない」
飛燕が文句を言った。土砂降りの中富樫が約束を律義に守り、迎えに来たのは嬉しかったが。
「店の予約まで時間がねぇな…走るか」
「馬鹿」

飛燕の細い足を包むパンツは下ろしたばかり。普段人の足を綺麗だとか、器用だとか誉めておいて、なんて野望だと飛燕は憤慨する。
飛燕の視線が足元にあったのを、富樫は靴のせいだと睨んだ。

「なら、行くぜ!」
「え、わッ!?」


富樫は飛燕を肩へ担ぎ上げた。まるきり山賊に拐かされた娘、荷物のように担がれた。富樫は雨の中を走り出す。足元がびしょ濡れになるのも構わぬ様子。


「ば、馬鹿!」
「早くしねぇと、時間が勿体ねぇだろうが!」



時間。
ふたりの、時間。

飛燕がお姫様抱っこでないことに不満をいい忘れるほど、富樫の横顔は格好が良かった。
六月の雨の雫に乱れた前髪と言ったら!飛燕はどきりとする。







「あっ」









結局転んで、しこたま怒られる富樫であった。
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