男塾の描写練習をしていきます。
ツッコミ歓迎コメント歓迎
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「折れてしまったんです、このヒール」
せっかく上司が用意してくれたのに、そう思うと申し訳ない気持ちになる。
が、修理しようと駅の店に行くと、
「こんな素材、見たこともねえ!」
との返事だったために上司に聞くほか無かった。
「あの、これを修理できるところ御存知ですか?」
「……………ああ、俺に貸しとけ」
何故だか長い長い間があって、上司は私のピンヒールを手に去って行った。
一週間後戻ってきたピンヒールを手に、戦場へ。
敵に囲まれた私へ、上司の鋭い声が飛ぶ。
「ベルリン!踵を三べん鳴らせ!!」
「は、はい!?」
「いいからとっととしろ!死にてぇのか!」
「はい!」
言われるがまま私は踵を三度、鳴らした。
と、
「わああああああああああああ!!!?」
突然白い煙が靴底から吹き上がり、私の身体は宙に浮いていた。
「フフフ、どうだ卍丸。オズの魔法使いのようだろう」
得意げなセンクウに、卍丸は胸倉を掴んだ。
「俺はロケット出せって言ったじゃねぇか!どこ飛んでったんだよ!」
「普通に直さんか!!」
羅刹が怒鳴った。
「修理代、お前にツケといたからな」
影慶が請求書を卍丸へ渡す。ゼロがちょっとびっくりするぐらいくっついていた。
尚、ベルリンは群馬県の山中で発見された。
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