「桃、お前好きなタイプとかあんのか?」
「なんだ薮から棒に、…そうだな、元気な子がいいな」
「ほぉ」
「顔や頭は気にしねぇ、だけど根性があって」
「へぇ」
「殺しても死なないような」
「おいおい物騒な事抜かすんじゃねぇや」
「右目に走り傷があって、学帽が似合うとなおいい」
「桃、おめぇそれじゃまるで、俺じゃねぇか」
「そうさ、俺はお前が好きなのさ」
「……わかりきった事を回りくどく言うのァ、おめぇの悪いところだぜ」
「フッフフ意地が悪いな、わかりきってたのか?もっともああまで言って気付かないようならぶん殴っていたところさ」
「……ケッ」
「富樫、こっちを向けよ。顔が赤いのは見ないふりをしてやるぜ?」
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