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男塾の描写練習をしていきます。 ツッコミ歓迎コメント歓迎
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雷電先生ネタなので続きへ
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伊達としたら、優しくしたいのだ。
テレビで見るように、とは言わないものの、
髪を撫で、けして引っ張ったりはせず、
小さな声でも聞こえるよう顔を近付け、
他愛ない事に笑いたい。

「……なあ、俺に優しくさせろよ」

だのに羅刹ときたら、伊達に対してよせだのこれはしてはならぬだの面白くない事ばかり言うものだから。

伊達はこんなにも優しい男だが、気長な男では無かった。
卍丸はモヒカン頭をかきむしった。

「やっちまった」

あまりにも暑かった、
虎丸が覆いのない扇風機にアイスの棒を突っ込んで壊したせいだ。

暑い暑いと虎丸がうるさいからだと無理な説明をつける。


蝉の声が暴力的に卍丸の耳をふさぐからだ。


裸のまま転がる虎丸を、なんといってなだめるか。

結構にむちゃくちゃをやらかした。自覚はあった。
卍丸は近所の肉屋に行くしかあるまいと、薄い財布を思ってため息をつく。
春が来たら、迎えに行く。


「来ねぇ」

伊達はつぶやいた。
桃が逝き一年にもなる。
いつくるかいつくるか

「待ちわびているようだ」
誰かが言う。
「……あいつは昔から俺を焦らすのが好きだった」
「雷電先生、ぼく、これからブックオフへ行くんです。よろしかったらご一緒しませんか」
「うむ。共にゆこう」
「よかった」



「……館長どの?」
「わあ!」
あまりに真剣に読みふけっていたので、声をかけただけなのだが。
「すまぬ。集中をしていたのに」
「いえ、その、こんな、漫画、ちょっと興味があってパラパラって、あの、」
「どんな本とて、読んで無駄になるものではない。拙者先日手塚治虫氏のブッダを読み、感銘を受け申した」
「先生が、漫画」
「大変勉強になりもうした。して、館長殿は何を読まれているのか」
「……ガラスの、仮面です…」
「どれ、拙者も読んでみようか」
「一巻読み終わったので、先生が三巻に取り掛かったらぼくが二巻を読みます。お先にどうぞ」
「かたじけない」


『もしもーし、あ、伊達?どうしたんじゃ』
「虎丸。まさかとは思うがてめぇのところに雷電行ってねぇか」
『雷電が?いんや、来とらん……どしたんじゃ』
「ちょっと出かけるって言って、帰ってこねぇ」
『雷電だって遅くなる事だってあるって』
「昼出て行ったきりだ。もう十時にもなる」
『そんな心配することじゃねぇよ。ははぁん、おめぇ腹へってんな?だからカリカリするんじゃ』
「カリカリなんざ」
『しとるって。ま、雷電なら大丈夫だろうからおめーはご飯に玉子でもかけて食っとけ』
「………」




その頃雷電は丘の上で土下座していた。
「かような年頃の子をこんな夜更けまで…面目ござらぬ…」
「それで、ガラスの仮面面白かったかい」
「ええ、おじいさま」
「そりゃあよかった。さ、ご飯をお食べ。先生もどうぞ、さぞ足が疲れたでしょう」

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