男塾の描写練習をしていきます。
ツッコミ歓迎コメント歓迎
「雷電先生、ぼく、これからブックオフへ行くんです。よろしかったらご一緒しませんか」
「うむ。共にゆこう」
「よかった」
「……館長どの?」
「わあ!」
あまりに真剣に読みふけっていたので、声をかけただけなのだが。
「すまぬ。集中をしていたのに」
「いえ、その、こんな、漫画、ちょっと興味があってパラパラって、あの、」
「どんな本とて、読んで無駄になるものではない。拙者先日手塚治虫氏のブッダを読み、感銘を受け申した」
「先生が、漫画」
「大変勉強になりもうした。して、館長殿は何を読まれているのか」
「……ガラスの、仮面です…」
「どれ、拙者も読んでみようか」
「一巻読み終わったので、先生が三巻に取り掛かったらぼくが二巻を読みます。お先にどうぞ」
「かたじけない」
『もしもーし、あ、伊達?どうしたんじゃ』
「虎丸。まさかとは思うがてめぇのところに雷電行ってねぇか」
『雷電が?いんや、来とらん……どしたんじゃ』
「ちょっと出かけるって言って、帰ってこねぇ」
『雷電だって遅くなる事だってあるって』
「昼出て行ったきりだ。もう十時にもなる」
『そんな心配することじゃねぇよ。ははぁん、おめぇ腹へってんな?だからカリカリするんじゃ』
「カリカリなんざ」
『しとるって。ま、雷電なら大丈夫だろうからおめーはご飯に玉子でもかけて食っとけ』
「………」
その頃雷電は丘の上で土下座していた。
「かような年頃の子をこんな夜更けまで…面目ござらぬ…」
「それで、ガラスの仮面面白かったかい」
「ええ、おじいさま」
「そりゃあよかった。さ、ご飯をお食べ。先生もどうぞ、さぞ足が疲れたでしょう」
「うむ。共にゆこう」
「よかった」
「……館長どの?」
「わあ!」
あまりに真剣に読みふけっていたので、声をかけただけなのだが。
「すまぬ。集中をしていたのに」
「いえ、その、こんな、漫画、ちょっと興味があってパラパラって、あの、」
「どんな本とて、読んで無駄になるものではない。拙者先日手塚治虫氏のブッダを読み、感銘を受け申した」
「先生が、漫画」
「大変勉強になりもうした。して、館長殿は何を読まれているのか」
「……ガラスの、仮面です…」
「どれ、拙者も読んでみようか」
「一巻読み終わったので、先生が三巻に取り掛かったらぼくが二巻を読みます。お先にどうぞ」
「かたじけない」
『もしもーし、あ、伊達?どうしたんじゃ』
「虎丸。まさかとは思うがてめぇのところに雷電行ってねぇか」
『雷電が?いんや、来とらん……どしたんじゃ』
「ちょっと出かけるって言って、帰ってこねぇ」
『雷電だって遅くなる事だってあるって』
「昼出て行ったきりだ。もう十時にもなる」
『そんな心配することじゃねぇよ。ははぁん、おめぇ腹へってんな?だからカリカリするんじゃ』
「カリカリなんざ」
『しとるって。ま、雷電なら大丈夫だろうからおめーはご飯に玉子でもかけて食っとけ』
「………」
その頃雷電は丘の上で土下座していた。
「かような年頃の子をこんな夜更けまで…面目ござらぬ…」
「それで、ガラスの仮面面白かったかい」
「ええ、おじいさま」
「そりゃあよかった。さ、ご飯をお食べ。先生もどうぞ、さぞ足が疲れたでしょう」
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