男塾の描写練習をしていきます。
ツッコミ歓迎コメント歓迎
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北海道に行こうだなんて、
うれしいわ。
「ね、剛次さん。くっしゃろ湖で、クッシーを見たいわ」
「……そんなものはいねえ」
「でも、いたら素敵よ。剛次さんとどちらが強いかしら」
「俺だ」
「そう」
にっこりとお袋は笑った。
「………おらよ、」
俺は見つけた薬草を親父の目の前へ投げた。花畑でこの草を見つけるのは手間取ったが、俺にとっちゃ造作もねぇよ。
だのに親父はああ、と言わんばかりの腹立つ顔で、
「これぐらいではまだまだ。次はもっと匂いの強いラベンダー畑へ行く」
しれっとして抜かす。畜生。俺をそんなに殺したいかよ。
「私、ポプリを桃さまへお土産にしたいわ」
「ぽぷり」
「ええ、乾燥したラヴェンダをね…それから近くに黒猫っていうじゃがいも料理の美味しいお店があるんですって」
やけにヴェ、の発音がきれいなお袋。
「……つれてきたのが間違いだったか」
「あたりまえだろ。修行がまるきり旅行じゃねぇか」
北海道の花畑に行く。そんな宣言したらお袋が必ずついてくるに決まってるだろうが。
俺はなんとなくシクシク痛む腹をさする。
うれしいわ。
「ね、剛次さん。くっしゃろ湖で、クッシーを見たいわ」
「……そんなものはいねえ」
「でも、いたら素敵よ。剛次さんとどちらが強いかしら」
「俺だ」
「そう」
にっこりとお袋は笑った。
「………おらよ、」
俺は見つけた薬草を親父の目の前へ投げた。花畑でこの草を見つけるのは手間取ったが、俺にとっちゃ造作もねぇよ。
だのに親父はああ、と言わんばかりの腹立つ顔で、
「これぐらいではまだまだ。次はもっと匂いの強いラベンダー畑へ行く」
しれっとして抜かす。畜生。俺をそんなに殺したいかよ。
「私、ポプリを桃さまへお土産にしたいわ」
「ぽぷり」
「ええ、乾燥したラヴェンダをね…それから近くに黒猫っていうじゃがいも料理の美味しいお店があるんですって」
やけにヴェ、の発音がきれいなお袋。
「……つれてきたのが間違いだったか」
「あたりまえだろ。修行がまるきり旅行じゃねぇか」
北海道の花畑に行く。そんな宣言したらお袋が必ずついてくるに決まってるだろうが。
俺はなんとなくシクシク痛む腹をさする。
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