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男塾の描写練習をしていきます。 ツッコミ歓迎コメント歓迎
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桃が逝って3ヶ月、富樫は自分の衰えを感じながら、ようやく理解した。

「…嫌がらせって、こういう事かよ」



『富樫、おまえに一つ嫌がらせをしてやるよ』
生前桃はそう言った。嫌がらせってなんだと富樫が噛みついても、笑うばかりでなにも言わない。

「こういう事かよ」

いつも桃の前で富樫は散った。そのたびに桃は深く悲しんで、心を痛めた。

「お前がいねぇで寂しいぜ、桃」



誰かがどうだと笑った気がした。
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「ああっ!」
虎丸が頓狂な声を上げてのけぞったので、伊達は読んでいた新聞から顔を上げた。
「どうした」
「け、ケツんとこに穴ァあいちまったんじゃ!」
「…何?」
「ほら、ちょっと見てくれや」
「ちっ、手間を掛けさせやがって…どれ」



ブフォッ
その日虎丸は市中引き回しの上獄門の刑に処された。
「…ウググ、た、たまたまだってのに…」
「富樫、また、してくれるか?……口で」
「悪ィ、今鼻づまりなんじゃ。花粉かもしれねぇ。鼻でしか息できねぇから無理」
邪鬼様は雨の日が嫌いではない。
雨の音に耳を傾けて物思いにふける。

その様子を影慶はただ見守るだけ。
空気に溶けるように気配を消して、
空気のままに邪鬼様を静かに包む。
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