「ああ、そうだったのか?フン、俺がお前の誕生日なんぞ覚えているわけがないだろうが」
「………やかましい奴だ。そう怒るな、俺にとって貴様の誕生日がそれだけ取るに足らぬことだったというだけだ」
「フッフフつい本当の事を言いすぎちまった。しかたがねぇ祝ってやる、おめでとうよ」
………チン★
「仏頂面さん、親分のアレって…」
「シッ」
「あれって、わざわざ日付変わって誕生日が終わるの待ってたっちゅうこってすか」
「シ、シーッ!!」
風呂の用意はどうしたッ!見習いは尻をけっとばされて飛んでいく。もちろん手加減はされていた。
深夜零時四分、伊達組の風呂に熱い湯がはられてゆく。