やはりボクサーがよろしい

「もしもし羅刹、俺だけど」
「卍丸か、どうした」
「明日の集合が早まった、10：00だ」
「そうか、わざわざすまんな」
「なんかよ、電話で話してるのも変な感じだな」
「…ああ」
「じゃあお約束だから聞くけど、パンツ何色？」
「貴様はどこと約束しているんだ！！」








「俺だ」
「…伊達、俺はいいが、電話をかけたら名乗れ」
「ふふん、相変わらず口うるせぇな」

「しようのない奴だ、…どうした？」
「野暮用だ、…下着が何色か言ってくれ」
「変なところだけ世間を知るな！」





「……羅刹です」
「邪鬼だ。どうした、疲れているようだが」
「！い、いえ…どうされたのですか？」
「フッ、つまらぬ事を聞く…貴様の下帯の色をだな」
「邪鬼様まで！！」





月刊極漢！
憂鬱なアナタへのアドバイス！
可愛いあの子の下着の色！




「…………邪鬼様から下着の色を聞かれたそうだな………」
「影慶！こ、これは…」
「……貴様なぞ………」

愛人志願

「邪鬼様、俺は貴方以外の誰もに許可なんか求めてはいません。……顧みなくとも結構です、愛人にして下さい」




貴方の愛を、この身に注いで下さい。

ダンス・マカブル

真っ赤な太陽によって、灼熱と化した鉄板の上に伊達臣人という男の生はある。

強制される武闘、
止めることかなわぬ舞踏、

踊る事を止めれば、即ち肉体的な死を。
闘う事を止めれば、即ち男としての死を。


地獄舞台へ無理矢理上げられ、無我夢中に踊るうちに、伊達は悟った。

もし俺が闘わなければ、何も得られない。
もし俺が踊らなければ、誰も俺に用は無い。

自らの意思で、伊達は燃え盛る舞台に立った。

秀麻呂裁き

オッどうしたんだよ虎丸、何の騒ぎだよ？
え、何？ケンカ？弱ったなオレ、ケンカは苦手なんだよなー…
ってオイ！ケンカしてるのって桃と富樫じゃないか！
何ボヤッとしてんだよ！止めなきゃ！

…え？
原因？何？

え、え？
富樫が唇とんがらしてたところへ、桃がチュッと？

…はあ、そぉ。


…仲裁？
知るか。ほっとけ。

そりゃあすげぇ

赤石嫁のため続きへ