忍者ブログ
男塾の描写練習をしていきます。 ツッコミ歓迎コメント歓迎
* admin *
[12]  [13]  [14]  [15]  [16]  [17]  [18]  [19]  [20]  [21]  [22
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

つゆ知らず。


張り出した傘同士が、恋しい二人の邪魔になる。


「だからといっても、傘を忘れていい訳じゃない」
飛燕が文句を言った。土砂降りの中富樫が約束を律義に守り、迎えに来たのは嬉しかったが。
「店の予約まで時間がねぇな…走るか」
「馬鹿」

飛燕の細い足を包むパンツは下ろしたばかり。普段人の足を綺麗だとか、器用だとか誉めておいて、なんて野望だと飛燕は憤慨する。
飛燕の視線が足元にあったのを、富樫は靴のせいだと睨んだ。

「なら、行くぜ!」
「え、わッ!?」


富樫は飛燕を肩へ担ぎ上げた。まるきり山賊に拐かされた娘、荷物のように担がれた。富樫は雨の中を走り出す。足元がびしょ濡れになるのも構わぬ様子。


「ば、馬鹿!」
「早くしねぇと、時間が勿体ねぇだろうが!」



時間。
ふたりの、時間。

飛燕がお姫様抱っこでないことに不満をいい忘れるほど、富樫の横顔は格好が良かった。
六月の雨の雫に乱れた前髪と言ったら!飛燕はどきりとする。







「あっ」









結局転んで、しこたま怒られる富樫であった。
PR
島田が天動宮に呼ばれた。
その報せに総務財務部は揺れた。大いに揺れた。
天動宮、それはずばり、防衛庁長官大豪院邪鬼の執務室である。
そこにたんなる一般事務職の島田が、岐阜県出身独身猫と二人暮しの島田が、呼ばれた。
総務財務部を電撃のような推測憶測邪推が飛び交う。

「島田、無事に帰って来い!」
誰かが小さく呟くと、よたよたと足取りを乱しながら当の島田が戻ってきた。わっ、と部の人間たちに囲まれる。

「どうした!」
「何があった!」
「何のようだった!」
「邪鬼様素敵だった!?」
「影慶さまは!?」


島田はまだ蒼い顔でもって、
「…見合いをせぬかって、そう言われました」



 み   あ   い  ?

最近仲人というものに興味を持たれた、大豪院邪鬼。
彼は手始めに、手当たり次第に見合いを組む事にしたのだった。


「う…太い足でミニスカートはいてんじゃ、…ねぇ……」
「??」
「足が太ぇ………バカ虎……」
「わ、わし!?」



女子高生虎丸の夢を見た伊達。
「富樫、耳貸してくれ」
「おっ?なんじゃ、悪巧みかァ?」

お主も悪よのぉ、と言いながら富樫が顔を近づけると、

「引っかかるなよ、馬鹿」

くすぐったい笑い声と一緒に、カプリと耳を噛まれた。








「四回目だろ!?いい加減気付けよ!」
「も、もう無理だよひでまろォ」
BACK HOME NEXT
カレンダー
03 2025/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30
フリーエリア
最新CM
最新記事
最新TB
プロフィール
HN:
1010
性別:
非公開
バーコード
ブログ内検索
忍者ブログ // [PR]

template ゆきぱんだ  //  Copyright: 男塾練習ノート All Rights Reserved