男塾の描写練習をしていきます。
ツッコミ歓迎コメント歓迎
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今晩暇か、
問われてガラは頷いた。
そんなら、付き合わないか、
重ねてガラは頷いた。
「デストピアへ行こう、」
聞きなれない単語だったが、ガラは痩せた首を縦に振った。
司令官からの言葉で首を横へ振った事はまずない。
窓の外はすっかり秋で、ガラの了承を受け入れた司令はそろそろ秋物でも買いに行くかと呟いた。
それに対してもガラは小さく首を縦へ振る。
デストピア、
神話にでも出てきそうな響きだった。
月夜のように妖しい恐ろしい、けど何かワクワクするような言葉だとガラは思う。
こんな秋の昼休みの騒がしさとは対極にあるような言葉。
「今晩、迎えにゆく。窓を細く開けておくんだ」
秘密なんだ、ガラは一瞬緊迫した。しかし、返事は一つしかない。
「うん」
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