忍者ブログ
男塾の描写練習をしていきます。 ツッコミ歓迎コメント歓迎
* admin *
[232]  [231]  [230]  [229]  [228]  [227]  [226]  [225]  [224]  [223]  [222
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

きょうの芋煮は具合がいい、
出来栄えに富樫が一人満足を覚えていた背後でゆらりと清らな気配が立ち上った。

「美味そうな芋煮じゃねぇか、どれ」
ひょい、熱熱の鍋から芋を摘んだ指先は男らしいが粗野ではなく、すらりとしている。
ぱく、頬張った口元は既に甘くほのかに笑んでいる。

振り返って富樫、
「てめぇ桃コノヤロウ、いつ入ったんじゃい」
「今さ。美味いぜ、味が良く染みてる。さ、飯にしよう」
「コ、コ、コノヤロウ…晩飯タカリに来やがって、それも毎日じゃ!!」
「……フ」
「ぬぁにがフ、じゃ。ああ?てめぇ、毎晩飯半分もってかれる俺の身になりゃあがれ!」

「わかってねぇな、富樫。俺がどうしてここに来たのか」
「ああン!?」
「お前の飯を食いに来たわけじゃ…いや、確かにお前の飯も食いてぇさ。だがな富樫、」


桃の指が伸びた、富樫のチョビ髭、そこに味見の際についた芋のかけら。それをそっと親指でぬぐって、自分の口元へ。
目さばきの颯颯とした、凛凛しい男前が笑う。
「お前『の』飯じゃなく、お前『と』が目的さ。まったく野暮だな、おかげでフッフフ言わされちまった」
「ヌグッ…!!」


今日も晩飯分け合って。
PR
BACK HOME NEXT
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
フリーエリア
最新CM
最新記事
最新TB
プロフィール
HN:
1010
性別:
非公開
バーコード
ブログ内検索
忍者ブログ // [PR]

template ゆきぱんだ  //  Copyright: 男塾練習ノート All Rights Reserved