男塾の描写練習をしていきます。
ツッコミ歓迎コメント歓迎
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「おいベルリン」
人差し指でチョイチョイと招かれたので、背中を向けた。
……背中を向けた、筈なんですけれど。
私が向けた背中のほうにいたはずの上司がニヤニヤと私の前にいる。
一瞬にして回り込まれたのだと気づいた時には、
死んでいる。
「今ので三回は死んだな」
「すみません」
「背中を向けるなって言ったろ、ケツからやられてぇのか。敵を視認しながら後退すんだよ…と、」
「やっぱり後退もナシだ。玉と砕けて華と散れ」
そんな。無体な。
「ところでさっき、すげぇ殺し文句思いついたから聞け」
私は上司から目を逸らさないようにバックステップで走り出した。
が、気づけばまたも私の肩はガッシリと後ろから捕まえられる。
「教えた事をすぐやんのはいいが、あくまで相手が普通の場合な。相手を見誤るんじゃねぇぞ」
「はい」
言われなくても分かる、何度も死んでいる。
「いい返事だ。なあ、『俺の体の傷はいくつか数えてみねぇか』っていう文句はどうだよ」
「数えてる間に夜が明けますよ」
「馬鹿、そんなに無ェ」
「大体、ご自分で把握してるんですか?」
「さあな。だからまず誰かに数えてもらわねぇといけねぇんだ。ところでこないだデリヘルの女にフェラさせたら噛まれてちょっと傷」
私は窓から身を躍らせていた。半ば自害のような無理な体勢だったけれど、訓練の賜物で軽い捻挫で済んだ。
人差し指でチョイチョイと招かれたので、背中を向けた。
……背中を向けた、筈なんですけれど。
私が向けた背中のほうにいたはずの上司がニヤニヤと私の前にいる。
一瞬にして回り込まれたのだと気づいた時には、
死んでいる。
「今ので三回は死んだな」
「すみません」
「背中を向けるなって言ったろ、ケツからやられてぇのか。敵を視認しながら後退すんだよ…と、」
「やっぱり後退もナシだ。玉と砕けて華と散れ」
そんな。無体な。
「ところでさっき、すげぇ殺し文句思いついたから聞け」
私は上司から目を逸らさないようにバックステップで走り出した。
が、気づけばまたも私の肩はガッシリと後ろから捕まえられる。
「教えた事をすぐやんのはいいが、あくまで相手が普通の場合な。相手を見誤るんじゃねぇぞ」
「はい」
言われなくても分かる、何度も死んでいる。
「いい返事だ。なあ、『俺の体の傷はいくつか数えてみねぇか』っていう文句はどうだよ」
「数えてる間に夜が明けますよ」
「馬鹿、そんなに無ェ」
「大体、ご自分で把握してるんですか?」
「さあな。だからまず誰かに数えてもらわねぇといけねぇんだ。ところでこないだデリヘルの女にフェラさせたら噛まれてちょっと傷」
私は窓から身を躍らせていた。半ば自害のような無理な体勢だったけれど、訓練の賜物で軽い捻挫で済んだ。
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