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男塾の描写練習をしていきます。 ツッコミ歓迎コメント歓迎
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桜が満開の公園、花見の場所取りのブルーシートが隙間無く地面を埋めている。
桃は伊達をともなって歩きながら、桜がもっともよく見える位置に寝そべっている乞食を見つけた。

汚らしい身なりの痩せた老人だが、ゆうゆうと寝そべり、ワンカップの酒を手に顔を赤くしている。
よほどの酒好きなのか、カップをあおって口に含むとき目をうっとりと細めて喉を鳴らした。
その赤らんだ顔へほろりほろりと桜の花びらが落ちていくのを、微笑みながら乞食はただ時を味わっているようだった。

伊達は別に目をそらしはしない。桃も同様である。むしろ桃はうらやむ響きのこもった声を上げた。
「伊達、ああいうのもいいな」
「俺はごめんだ」
「ああしているのを見ていると、何か好きなもの一つだけあれば、他になにがなくとも幸せなのかもしれない」
「……そうかもわからねぇな」
伊達にも何か、思うところがある。

桃はそうだろうそうだろうと頷いて、
「いつか俺にさらわれてくれるか」
「真っ平だ」
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