親父は尊敬してる。
なんと言っても強くてカッコイイからな。言わねーけど。
そんな親父が好きなのが富樫のオッサンだって言うから、
正直、
なんで?
って感じだな。
伊達さんのが何倍も強くて、カッコイイだろ?
飛燕さんだって男とは思えない位に綺麗。
他にもたくさん居るのにどうして富樫のオッサンなんだ?
後輩の俺から煙草代借りた事もあるんだぜ?
わっかんねぇなぁ。
「フッフフ獅子丸、富樫が気になるか?」
「気になるつうか、わからねぇよ、親父」
「ああ、それでいいのさ。あいつはそういう男なんだ」
「?」
「俺は最初からあいつの男気に惚れ込んだがな」
「……む」
「だからそれでいいんだ。あいつの良さは俺が知っているし、俺だけでいいとも思う」
そこまで言われて獅子丸も退けない。
もしやこれは父親の策か、思いながら富樫へ視線を串刺した。
そうしているうちに、富樫はするりと胸へ入り込む。
後味がいい訳ではないが、
富樫源次とはそういう男である。
なんと言っても強くてカッコイイからな。言わねーけど。
そんな親父が好きなのが富樫のオッサンだって言うから、
正直、
なんで?
って感じだな。
伊達さんのが何倍も強くて、カッコイイだろ?
飛燕さんだって男とは思えない位に綺麗。
他にもたくさん居るのにどうして富樫のオッサンなんだ?
後輩の俺から煙草代借りた事もあるんだぜ?
わっかんねぇなぁ。
「フッフフ獅子丸、富樫が気になるか?」
「気になるつうか、わからねぇよ、親父」
「ああ、それでいいのさ。あいつはそういう男なんだ」
「?」
「俺は最初からあいつの男気に惚れ込んだがな」
「……む」
「だからそれでいいんだ。あいつの良さは俺が知っているし、俺だけでいいとも思う」
そこまで言われて獅子丸も退けない。
もしやこれは父親の策か、思いながら富樫へ視線を串刺した。
そうしているうちに、富樫はするりと胸へ入り込む。
後味がいい訳ではないが、
富樫源次とはそういう男である。