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男塾の描写練習をしていきます。 ツッコミ歓迎コメント歓迎
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たまたま桃の手土産が、折り詰めのシュウマイだった。
富樫は差し出されたその包み紙を受け取りながら、目を細めている。
「どうした?」
「…あんちゃんがな」
「……ああ」
「バイトの給料日には肉屋で買ってきてくれんだよ、6つ」
「ああ」
「三つ三つの半分ずつにして、俺はそれを晩飯に二つ食った。残り一つは醤油かけて置いとくんだよ、明日食うからって。ワクワクしながら眠ってな」
「そうか」
「朝起きて醤油ひたひたのシュウマイ見たら、二つになっとるんじゃ。あんちゃんに聞くと、不思議じゃのうって」
「…………」
「俺ァ馬鹿だから、不思議の一言で片付けっちまってた。それを、思い出したんじゃ」


「……富樫」
「食おうぜ、桃」

桃は笑った富樫の頬に指で触れた。優しく触れた。次いで自分の頬で触れた。腕を伸ばす。肩を掴む。
抱く。
強く抱く。
懸命に抱く。
愛しい。
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卍丸はなるべく誠実に、早口でなく、目をぎらつかせず、あくまで紳士的に羅刹へ言った筈である。
「優しくする」
「くだらん嘘をつくな!」
羅刹は怒鳴り声でその宣言を打ち消した。ついで闇雲に蹴りを放つ。
「縛っておいて優しくも何もあるかッ!」

両腕は封じられていた。
「お、お代官様ァ!」
「誰がお代官様だ!てめえが町娘って面かよ!時代劇やってんじゃねぇんだ!」

伊達はおらよと乱暴に虎丸から衣服を剥ぎ取った。膝を内側に虎丸、いやよいやいやのなよやかさ。若干破れかぶれのヤル気を見せて、伊達は事に及んだ。

「富樫、やってしまいなさい!」
「お、俺か!?」


飛燕ご老公の出陣間近。どうせならお銀がいいと、苛立たしげに飛燕は呟いた。
「富樫!桃!!夫婦別姓ってのは、まずその前に【別性】なのが前提だからな!!」


ハッとしたように振り向いた桃と富樫に、秀麻呂は言ってよかったと胸をなでおろした。
「なぁ伊達」
なんだと答えようとした伊達の胸へ、虎丸のでかい身体がのすんとぶっつかってきた。
受け止めた伊達はそのまま背中から、畳に倒れる。

「怖いちゅうたら、笑うかよ」

虎丸が子供のように肩を揺すって、繰り返し伊達を呼ぶ。
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