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男塾の描写練習をしていきます。 ツッコミ歓迎コメント歓迎
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燃え尽きて超微粒子になれ

「お前を全て貰うことにした」
細胞一つ一つまでもを愛すと伊達にいけしゃあしゃあと言った桃に、
「…俺には何一つくれねぇってのに、ごうつくだな」
「そうか?お前は俺のことを全然欲しいとは思っていないんだろ?」

ふふふん、伊達がひそやかに笑った。
「そう見えるかよ」



「穴の生まれだぜ?強欲に決まってんじゃねぇか」
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「邪鬼様、夕食にしましょう」
「うむ、今日は何だ」
「俺の女体盛りです」
「貴様は女ではなかろう」

「………そうさっぱり答えられると、恥ずかしいです」

「鱧が食いたい」

「はいはい」

「ベルリンか」
「御用ですか、大豪院邪鬼長官」
「うむ。憂國戦隊防衛ファイブ、防衛ピンクに貴様をにん」




ベルリンは逃げ出した。

見覚えのある学帽を被った子供がいつの間にか入り込んでいて、桃の枕元に据わっている。
桃がうっすらと眼を開くと、その子供は歯を見せて笑った。

「おう、桃、もうほぼ全員渡ったぜ」
その懐かしい声、口調に桃の頬に笑いじわが刻まれる。
開いた視界は既にけぶり、視力も半ば失われつつあったが、確かにその子供が自分のよく知る懐かしい男のものだとわかった。子供の目をまたぐ傷、その懐かしさに桃の胸が疼いた。
「…そうか、俺も、そろそろ行くかな」
「そうしろよ、お前は立派にシンガリ勤めたぜ」
「……そう、かな」
桃の声も掠れている。聞き取りづらいだろうに、子供は深く頷いた。
「おうよ、また迎えに来らぁ」

じゃあな、言うなり懐かしい気配は消えて、気づけば彼の学帽を被った彼の孫が、桃を心配そうに見下ろしていた。傍らには息子の獅子丸の姿もある。

「ももさん、だいじょうぶ?」
「ああ、なんてことはない」
彼の孫が安心して帰ったのを見届けてから、桃は獅子丸へ告げた。


「そろそろ死ぬぞ」

「眠い」
邪鬼がようやく兆した眠気を口にした。立ち上がる。
そのまま隣室のベッドへ行くかと思われたが、不思議と邪鬼は影慶を見詰めたまま動かない。

「邪鬼様?」
「来い、俺が眠るのに貴様がいなくてどうする」
「……」
どきり、影慶は瞳を見開く。

「この邪鬼の眠り、貴様以外誰に託せよう」



「いたずらするかもしれませんよ、」
影慶は震える声でそう言った。
邪鬼は太い喉を反らして笑い、
「それはさぞ良い夢が見られよう」
近づく影慶の腰を抱いた。
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