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男塾の描写練習をしていきます。 ツッコミ歓迎コメント歓迎
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飛燕の右手がひらりと舞ったら、
人が死ぬ。
飛燕の左手がふわりと踊れば、
人が助かる。


富樫はそのどちらもの手の甲へ、そっと頬を寄せた。
大切だ、
素敵だ、
慕わしい、





それらをひっくるめ、愛しいと言うのだと飛燕は自分で言って微笑んだ。
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どこかに行ってしまえ、
どこへなりとも行ってしまえ、
そうすれば俺は、お前の顔をそのうちに忘れるだろう。

「伊達、どうしてそんな辛い事を言うんだ?」
「てめぇの顔なんかもう、見たくねぇ」

どこかに行ってしまえ、
どこへなりとも行ってしまえ、
そうすれば俺は、お前の顔をそのうちに忘れるだろう。


「てめぇがいなきゃ、俺は俺だ」
振り回され、醜態をさらし、自信を失うような。そんなことにはならないだろう。


桃は困ったように首を傾げて、ほんの少し寂しげにほほえんだ。
「もう遅い、俺はお前と会ってしまった」
「桃」



「俺が居なくなっても、お前はきっと、俺を忘れられねぇよ…伊達」


どこかに行ってしまえ、
どこへなりとも行ってしまえ、
そして俺は、お前の亡霊に苦しむ!
ハハハ無様だ。だがもう、遅い。
きっと前を見る富樫は素敵だ、美貌の飛燕が思わず見惚れた。
前を見る富樫の世界には富樫だけ、その決然とした様は素敵だ。


しかしひとたびその緊迫がとけるとたちまち間抜けでお茶目、二枚目まであともう少しな笑顔。

素敵だ、
素敵、
富樫、富樫、



「富樫、今なら咎めない。私を抱き締めろ」
「な、なんじゃそりゃ!」
漫画のような、輪郭線がまるまるとしたお茶目な虎が言った。
「ぬしは、どうしてわしらを避ける」
ドラゴンボールのシェンロンのような、つぶらな瞳の小さい龍も蒼い火を噴いた。
「われらが揃えば、恐いものなどあるまいて」


「そっか、わしの名前って最強じゃね?」

虎丸龍次はとても嬉しくなった。
そしてハンサムが後ろから近づいてきて、はしゃぐ虎丸に戸惑う。
にゃんこのおじさん!

その声に振り返ってしまった自分を、伊達は強く強く責めた。
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