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男塾の描写練習をしていきます。 ツッコミ歓迎コメント歓迎
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影慶の作った手編みの靴下は、ぎこちない。
やはりきちんとしたものを買うか、作ってもらったほうがいいのではないかと羅刹にたずねられ、

「小さな穴があいている。あれなら、プレゼントはここから零れ落ちたのですよと言える」

真面目に言われ、羅刹は何もいえなくなってしまった。
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富樫は父のことをあまり覚えていない。
というのも幼い頃に既に死んでいたからだ。
母が泣いていたかどうかも覚えていない。
というのも同じ頃に死んでいたからだ。

富樫の幼い頃の記憶といえば、ほとんどが兄のもの。
立派な兄だった。
あえるものなら、会いたいと思った。

リャーリャーキュルキュル、
リャーリャーキュルキュル、
「源次、元気にしとるか」

極楽鳥が静かに羽ばたいた。
伊達の浅い眠りを、月明かりに見た桃は呟いた。
「お前の夜は俺が守る、お前はただ眠ったらいい」

伊達の息遣いはやすらいでいる。
黙々と狐へ油揚げを与える邪鬼様。

「こん」

もう食べられません、と狐が言っても、
頭をなぜるばかり。

そのうち白銀のみじかな毛並のふるふるする腹を狐が見せて、
邪鬼様がくすぐる。


背中には癒しが花となり。
伊達の頬へ触れようとして、桃は伸ばしかけた腕を引っ込めた。
いぶかしく伊達が思っていると、桃は自らの首筋へ自分の手を触れさせ、そうしてから伊達へと触れた。

ぬくい。

「お前は冷たいから」
態度か、
それとも体温か。

伊達は桃にじんなりとぬくめられた。全身にいたるまで。
心も。
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